どうも!子供の頃の夢は戦隊のレッドになることだった、ふるきばです!!^^


今回語らせて頂くのは

超電子バイオマンの絶対的リーダーレッドワンこと郷史朗
通称・郷さんです!


goudhsv
郷さんといえばふるきばの知る限りでも歴代最強レッドの声が最も多い1人であります。

簡潔に言ってしまうと存在感が強すぎるんです。

もちろん戦隊の中心は赤であるというのが初代からの不問律ではありますが、
他のメンバーの個性も含めて集団ヒーローとして成り立っているのが大多数ですね。

ゴレンジャーでいえば同じく頼れる熱血リーダーの海城剛が居て、カレーの大岩大太が居て、紅一点のペギー松山が居て、少年戦士の明日香健二が居て、総合スペックでは海城に勝るとも劣らぬ新命明が居て、といった具合にです。

郷さんも熱血と冷静を併せ持った頼れるリーダーなんですが、特に昭和のレッドはほぼみんな同じ系統です。

ではなぜその中にあって郷史朗最強説が多いのか。

それはバイオマンという作品の構成が結果的に郷さんの物語になっているからだと考えます。

少々大袈裟に表現すれば表向きは「超電子バイオマン」というタイトルでも実情は「レッドワン」というヒーローの物語が展開されていたという側面があるからではないかと。
当初は小泉ミカと2人で牽引する構想があったようですが、それはここでは割愛します。

比率的に高杉真吾ら他の4人が目立つ機会が少なめなんですよ。
終盤はそれが最も顕著ですね。詳しくは後述で。

それでは郷史朗というヒーローの設定も交えながらいきましょうか。

パラシュートで下降中にバイオ粒子を直に浴びた直後、新帝国ギアの侵略に遭遇した24歳のスペースシャトルパイロットですね。

初見では演じた阪本良介さん(現:坂元亮介さん)の端正で爽やかなルックスが印象的でしょう。

昭和はおろか歴代でも屈指の男前なお方だと思いますね。

世に言うイケメンヒーローブーム以降の戦隊メンバーと対比してもなんの遜色もないカッコよさです。

ピーボから事情を聞くと持ち前の強い正義感もありすぐさま戦いに身を投じました。戦士の資質は随一。

バイオマンに任命される前も
メカクローンに素手で殴りかかって通用しなかったのが、レッドワンに変身するとカッコよくパンチで粉砕するという画が第一話からカッコいいですね!

そしてこの描写は変身前後の劇的ビフォーアフターと言えましょうか、バイオスーツの性能の高さを演出していますね。
777jfそれからスーツにインプットされた戦闘マニュアルをいちはやく理解して初陣からヒーロー然としていました。
尤もそれは当時の、レッドとはこうあるべきという流れも含んでいたのでしょうけど。

この戦闘マニュアルの設定は初変身でいきなりスマートに戦えるヒーローの理由の裏付けとしてかなり説得力を感じました。

特撮ヒーローというと元々軍人である人やなにか武道が得意な人が変身したとしても戦闘になると得意なものが反映されていない動きで闘うことも少なくはないですが、
それはそれで深く考えず「ヒーローとはそういうもの」で納得するものです。

しかし、こういう設定は「元々の資質もあるけどマニュアルに助けられている」という部分が華麗なる戦いぶりを支えているので説得力があると思っています。

とはいえ5人全員が即座に順応できたわけでなくひかるさんはオロオロしているのが目立ちましたが^^;
でも彼女はそんなところもイイ!

ストーリーが進むにつれて全員戦い方を体で覚えていたようですので、本当に最初だけですがね。
スーツの性能の補助という概念は後年メガレンジャーやタイムレンジャーでも見られますね。


少し脱線してしまいましたが、そんなこんなで
バイオマンが結成されたあとはもう頼れるリーダー街道まっしぐらですよ!

とはいえカッとなりやすいところもあり、ジュン初登場時にはテクノブレスを欲しいと軽く頼んできた彼女を(理由があるとはいえ)怒鳴りつけたこともありました。

郷さんの数少ない短所として語られる点ではありますが、逆にこれがあるから人間らしさを感じるのではないかと。
完璧な人間よりもひとつふたつ欠点があったほうが若者らしい、人間らしいじゃないですか。
絵に描いたようなリーダーでも24歳なんですから^^

いやしかし、あんな24歳にはなれなかったですね。なによりカリスマ性が足りない…


歴代リーダーの中でも特異な点は動物と対話ができる能力でしょう。 
直接バイオ粒子を浴びた影響かそんな能力が身につき、実際に動物から情報収集をして役立てたりすることもありましたね。ごくたまにですが。

gjijsdgiahfふるきば的にはこの描写はもう少しあってもよかったなぁと。
毎回情報収集ではなく、単にコミュニケーションを取るのが好きだということがもっと前面に出るとより平和主義でヒーロー然とした印象がアップしたと思います。

とはいえそうでなくても現状充分すぎるほどのヒロイズムを持っていますが。

戦闘力もさることながら特筆すべきはやはり人間性ですね。
一話一話観ていくとそのリーダーシップにカリスマ性が溢れ出ています。


ゴーグルファイブ~バイオマンにおける、レッドに対する変身前のメンバー間の呼称がサブリーダーを除いてはみんな「さん付け」なのですが、その中でも郷さんはそれが特に自然な気がします。

またちょっと脱線しますが、それは何故かと考えました。

変身後はみんなイーブンです。
変身前の言動では確かに郷さんがよりグイグイ引っ張るタイプには見えますが、
ゴーグルレッドの赤間さんもダイナレッドの弾さんもきちんとリーダーしているのに何故郷さんが仲間からさん付けで呼ばれることが最もしっくり来るのか。


それはサブリーダーが原因ではないかと。直接的でなく相対的なところです。

ゴーグルファイブとダイナマンのサブリーダー、黒田官平と星川竜は演じたのが春田純一さんだからというのもありますが、4人の中で唯一リーダーと対等な関係にあるという設定に自然と説得力がありました。
宮内洋さん演ずる新命明のそれに近いですね。

一方バイオマンのサブリーダーは、みんな大好き高杉真吾ですからね。
n7i119e96gfndghiu83jasfrgheヤベドォォ!タカインダドゴノグルマァァー!
頼りになって素面アクションではレッドよりも目立っていた黒田さん・竜さんに続くサブリーダーのこの人は・・・
むしろ多くの伝説を持つ彼は愛すべきキャラクターです。

一応説明しておきますと、バイオマンのサブリーダーは当初イエローでしたが二代目イエローに交代すると同時にサブリーダーの役割が高杉にスライドしただけであり、彼自身のキャラは初めからブレていません。
詳しくは「グディーンヅゥー!」で検索してみてください。

サブが頼りない分、その対比で郷さんが一層頼れるカリスマリーダーに見えるのでしょう


さて、本題に戻ります。

郷さんはメイン回でなくとも最終的には持っていく印象が強いです。
阪本さん自身の存在感も相まってのことではありますが。

ちょっとおっちょこちょいな面のある高杉だったり、新帝国ギアのモンスター&ジュウオウのように和ませキャラもいるなどキャラクターのバラエティに富んでいる超電子バイオマンという作品の中で
ヒーローたるカッコよさを一手に担っているのがレッドワン/郷史朗であります。

因みにレッドワンにはお気に入りのバンクシーンがあったりします。
firesword
得意技であるファイアーソードです。

今の時代であれば間違いなくCG処理ですが、これは本当に燃えてます

言ってみれば松明を振り回すようなものなんですが
まぁーこれがカッコイイんですわ!

これ以上にカッコイイバンクシーンはそうそうありません。


それも込みでふるきばが特に推したいのは劇場版です。

この時の子供たちに対する気持ちと台詞はヒロイズムの象徴にほかなりません。
男児女児双方が憧れるヒーローってこうなんじゃないかって思います。

この映画は郷さんだけでなく全員にもれなく見せ場があって、尺も長く楽しめるので数あるスーパー戦隊の劇場版の中でも特に好きです。

開始すぐの変身アクションと中盤の採石場での素面アクション(ここは歴代の劇場版でも屈指の見応えがあります!)、そしてクライマックスの変身⇒名乗り⇒立ち回りと、アクションシーンは大満足ですね。

ストーリー面ではやはり郷さんのヒロイズムに満ちた言動の多さに特撮ヒーローのあるべき姿を見ることができます。

しかし、なんでも撮影当時骨折されていたとかΣ(°д°;)
劇場版だけ変身ポーズがいつもと違うのはそういう事情があったということらしいですね。
コルセット着用を条件に撮影に臨むことが許可されたというお話ですが、初めて視聴した時はそんな事情は全く感じませんでした。
もちろん何度観ても未だに信じられません。

重症の影響を感じさせない郷さん、否、阪本さんのカッコよさにふるきばシビレマシタ。
そんなところも含めて某タレントさんが神と崇めるのも納得ですね。

そのストーリー中でひとつ、王道ヒーローな台詞が印象的だったので挙げておきます。
「俺たちは命に変えても君を守り、ヒサオ君を助け出す!」
これぞ子供たちのヒーローですよ!

他にも仲間の誰よりも早くあることを見抜いたりと洞察力に長けた描写もありますし、動物と会話する能力も活かされてます。

バイオマンを見たことがないという方でも劇場版をご覧いただくだけで郷史朗というヒーローの魅力が伝わるのではないかと思いますね。(※東映特撮公式YouTubeでロングラン配信中です)


それともうひとつ。
声が凄くカッコイイんですよね! the・ヒーローボイス!

タイトルコールの超電子!からもうカッコイイんですが、
メイン回でなくとも最終的には持っていく印象を抱くのはこれが大きいです。

名乗りから始まりバイオエレクトロン(後半はスーパーエレクトロン)の掛け声、
「バイオドラゴン発進!」から
「合体!ハイパークロス!」を経ての
「スーパーメーザー!」
そして多彩な技名を叫ぶところが毎回カッコイイ!
いい歳こいた今でも時々真似したくなります。(´-`)


そんな郷さん、メイン回ではスゴイです。
42話の「郷!命を賭けろ!」なんて大人になってから初めて見て
「この人カッコイイなあ!」 という感想しか出てきませんでしたから。

日本最後の野鳥の楽園と呼ばれる森でキャンプをするバイオマンでしたがその近くにある発電所がギアに狙われたので行ってみるとそこにはメカクローンを連れたモンスター&ジュウオウ。

モンスターが呼んだネオメカジャイガン・サンダーメガスにバイオロボで対抗するバイオマン。
その戦いの音で森の野鳥たちが逃げていってしまいます。
それを見たレッドワンは一旦撤退することを決めます。

「1時間後に東京に向けて進撃を開始する。それまでにサンダーメガスを倒しに来い」というモンスターの挑戦を受けてやむなく出撃する5人。

発電所は既にギアに占拠されていて正面突破は困難と判断し別角度から潜入しようと近くの森を通ると
先ほどの戦いの衝撃で木々が倒れ設置してあった巣箱が壊れ野鳥が衰弱しているのを悲しむオジさんが。

その姿を見た郷さんは野鳥のためにも発電所の近くでは戦えないので、自分が囮になって敵を森から引き離す作戦を考案します。

「鳥たちの為に俺は命を懸ける!」

仲間を待機させ単独スニーキングミッションを遂行する郷さん。独壇場です。
素面アクションを堪能できます。
ジュウオウの攻撃で腕を負傷しながらも発電を止めてサンダーメガスのパワーアップを防いだあとはギアを森の近くから引き離すべく挑発しつつ全力で逃げます。

因みにそんな郷さんの様子を陰から伺う4人の中で高杉がサブリーダーらしく振る舞っているのも見所です。

逃げ続ける最中サンダーメガスのレーザー砲で直撃は免れたものの崖から転落してしまいます。
それでも
「この星を第二のバイオ星にはしない!」
と尚も距離を稼ぎます。
そこに4人がバイオロボで助けにきます。

標的そっちのけで足を滑らせたジュウオウを助けちゃうモンスターは微笑ましいですが、とにかく充分敵を引き離すことに成功した郷さんは野鳥の楽園を守ったのでした。

サブタイトルが少々大袈裟ではないかという見方もあるかもしれませんが、何が良いかといえば小動物のために身体を張るところがカッコイイ なと。

子供たちや仲間の為に命懸けになるレッドの図は他にもありますが、
ピンポイントに鳥たちの為に奮闘するエピソードは動物と会話が出来る郷さんならではのモノです。
(動物と意思疎通のできるレッドは他にもいるんですがね。。)
生きとし生けるもののために・・・という点ではかなり印象深いです。
ふるきばは郷さんの単発メイン回の中ではこのお話が1番好きです。


最終盤に関しては、言い方が悪いのですがここでは他の4人が完全に添え物でした。
先ほど述べた「レッドワン」というヒーローの物語ここに極まれり、といったところです。

なにせバイオマンの協力者である柴田博士の正体が死に別れたと思っていた父紳一郎であり、そこから親子の物語が展開されたんですから。
そしてお父さんも自らをメカ人間に改造してしまっていたという悲壮感。

人間を捨てたドクターマンの息子、秀一。
経緯は違えど同じように人間でなくなってしまった紳一郎の息子、史朗。
そんな対比が軸になっていましたね。

更には歴代で順を追って観ていくと、目の前の出来事に自分の生い立ちも相まってこれほど苦悩したのは郷さんが初ですね。
海城剛であれば第一話で兄を殺されていますが、以降はそのことを内に秘めている感じです。

それが郷さんの場合は終盤にきて肉親のことに直面するわけですから。
最終決戦は郷さんと秀一が物語の中心にいました。

思わぬ形でとはいえ父親と再会を果たしたのも束の間、その父親がバイオマンを助けるために自爆してしまうシーンはせつなすぎますね。(;_;)

その最終回手前で父親が爆死してしまったのを振り返らずに涙を堪えて仲間に変身を呼びかけるところは圧巻です!
阪本さんの表情の演技も素晴らしい!


滅私奉公じゃないですが、個人的な感情を押し殺して地球を救う使命を全うしようとする姿に漂うヒロイズムは圧巻の一言だと思います。

最初から最後まで徹底的にヒーロー然としていてブレなかったこと
いついかなる時もリーダーシップを忘れなかったこと

簡単に言えば未だ根強い人気の秘密はそういったところにあるのではないでしょうか。
少なくともふるきばはそういったところに魅せられました。



そんな郷さんも2011年の「ゴーカイジャー ゴセイジャー 199ヒーロー大決戦」で再びスクリーンに凱旋されましたね。
年齢を重ねられても坂元さんはカッコイイですね!
特に目元なんて当時の郷史朗のままでした。

「恐れていてはダメだ!地球に悪の手が伸びた時こそみんなの愛を寄せ合うんだ!」

主題歌の歌詞が織り込まれたこの台詞に涙した人は数え切れないでしょう。

それから3年後の今年はバイオマン30周年です!

昨年のスーパー戦隊”魂”で宮内タカユキさんもそのことに触れ、「2014年は何かバイオマンのイベントをやろうと坂元亮介と話しています」という趣旨のことをおっしゃっていましたから、これはバイオマン同窓会があるでしょう!

日程が合えば馳せ参じたいところです。

リアルタイムで視聴していなくても、これだけアツイ気持ちにさせてくれた郷史朗というヒーローがこの先もファンの間で絶大な人気を持って、称えられ続けるであろうことに一片の疑いもありません。
きっとかつての子供達の中にはレッドワンを見て大きくなったという方もいらっしゃるでしょう。

バイオマンをこれから全話視聴しようという方にはもう一つの作品の見方をオススメします。
それは『郷史朗に学ぶリーダーシップ』です(笑)

因みにふるきばは大人になってバイオマンを見て、郷さんから微量ながら学べたと自負しています^^


いつかお会いしたら坂元亮介さんに伝えたいですね。


RS


今回はここまで☆彡